トキワのブログ

社屋のコト

SDGs建築賞裏話 【設計者のひとりごと⑤】

この度、省エネ大賞受賞に引き続き、常盤工業本社事務所の「第2SDGs建築賞 国土交通大臣賞(中・小規模建築部門)」受賞に際しましては、地域の皆様、社員の皆様のご支援により受賞ができましたこと、厚く御礼申し上げます。

設計者中村より、受賞までのこぼれ話などをお話しさせて頂きます。

省エネ大賞応募の準備を始めた20246月、国交省のサステナブル建築物等先導事業に応募した担当者に「第2SDGs建築賞作品募集」の1通のメールが届きました。
あまり深く考えずにとりあえず応募することに。
日建設計さんと相談し、SDGs建築賞の応募は全てこちらで対応して連名にすることとしました。
時間は1ヶ月少々、省エネ大賞と両方の資料作成が重なりましたが、手元にある資料を整理して形を変えればよいかと。

内容は、
・自然エネルギーを利用したパッシブ型建築物の概要、運用結果としての『ZEB』の説明
・見学会などによるZEB建築物、省エネ技術の公開、普及活動
SDGs社会を実現するための地域とのコミュニケーション

として、日頃から設計部門と広報部門で当たり前にやっていることをそのまま並べてみました。

同時進行ですのでなかなか手が回らず、書きなぐってあとは設計の若手に頼んで校正や体裁を整えてもらい、微妙に違うものが頭の中に2つあると間違えそうになるので、こちらは早めに提出しました。

 

9、事務局より一次審査の書類審査の結果、二次審査の現地審査の対象になった旨の連絡がありました。
省エネ大賞の審査のように色々な提出書類や指示は無く、スケジュールは20分の説明と現地確認、質疑応答で1時間半。
かえって何を準備してよいものか思案しました。
ありのままをご覧いただくことにして、説明は普段の見学会でお話ししている内容をちょっと短縮し、いつもの見学ルートでいつもの説明をすることにして、あらたまった準備はしませんでした。

 

11月、現地審査。
冒頭、社長から省エネ建築物を地域へ普及させたいことを熱く語ってもらいました。
ただでさえ短い時間でしたので、くれぐれもしゃべりすぎないように念押しをして・・。
あとは、私と設計部員2名のみで、いつもの地域の皆様向け見学会と同じご説明をしました。
建物に採用した汎用省エネ技術、エネルギー分析による運用改善で快適に過ごしながらもエネルギーは差し引きゼロであること。そして、省エネ建築物の普及、SDGs教育などの社会的な活動など、普段のままです。

 

質疑回答では難しい内容は無く、審査員から後ろにいた設計部員向けにオフィスでどう感じているかを突然聞かれ、中堅社員からは旧社屋との快適性の比較、新卒社員からはここに就職したかった話をするなど、審査という感じではなく普段の見学会のままという感じで終わりました。

もっと専門的に話をした方が良かったのか、これで良かったのか、よくわかりませんでした。

 

季節は変わり、受賞決定通知がありました。
それも、国土交通大臣賞。これって全国1番かな?。
通知を見て現地審査に同席した設計部員と騒いでいたら、内容を知らない周りの社員に怒られました。
あらためてこの場を借りて、ごめんなさい。

 

同時にたくさんの提出物の依頼がありました。
表彰式の出席者名簿、上位入賞者による報告会パワポ、展示パネル、機関紙原稿・・・。
省エネ大賞でもたくさんの提出物があり、二つの受賞内定を喜んでいる場合ではありませんでした。
受賞式は省エネ大賞の翌日で、綿密な行動計画とホテルの予約。
期限を超えてから事務局から依頼されて申し込んだENEXの開催日は重なっており、ENEXブースの人員配置を他社に依頼。
報告会は過去最短の15分という短縮版パワポに組み換えて、緊張感をつくるために全社員の前でリハーサルをさせてもらいました。
休日には、省エネ大賞とあわせて4枚の賞状とトロフィーをどうやって持ち帰ろうかとカバン屋さんをハシゴして、この際スーツも買おう。
設計業務も重なり、バタバタと1月を過ごしました。 

130日の表彰式の様子は、次回に続きます。 

Written by 設計部中村