トキワのブログ

社屋のコト

SDGs建築賞裏話 【設計者のひとりごと⑥】

前回は、SDGs建築賞の応募から現地審査、受賞決定のお話でした。
今回は、表彰式のお話です。

表彰式は130日午後。
128日の午前中には出発し、午後は東京ビックサイトでENEXのブース設営。
129日(2日目)午前中は東京ビックサイトでの省エネ大賞表彰式、
午後はENEXブースでたくさんの方と話をして、夜は関係者と受賞祝賀会。
130日(3日目)朝からENEXブースでちょっとしゃべりすぎてから、お昼に表彰式会場の千代田区へ向けて移動。
表彰式会場の隣のホテルでランチ。
ちょっとだけ落ち着きました。

会場で、会長、社長、日建設計担当者さんと合流し、広報担当者までお花をつけてもらって式場入り。
先にデータを送った作品パネルが13枚展示してありました。

国土交通大臣賞は2作品で、中・小規模でしたので大規模建築物に続いて左から2番目に展示。

作品パネルを見ていた社長が、ふと、
「なんか、空気が違わない?。うち以外全部、全国の大手ゼネコンだけど・・。」
受賞者一覧で見ていたものの、社長に話をしていなかったかも。
社長「急に緊張してきた。」
社長は賞状を頂くだけですが・・。

 

日建設計さんより、
「今だから言いますけど、この賞って、応募するのは大手ばっかりなんですよ。
中村さんが主体で応募するって言われて、アドバイスくらいはできるので共同応募ならいいって言いましたけど。」
知っていれば出さなかったかも・・。
「建物はいいものができて、他の賞も取れていますし、その後の活動は他社にはないと思いますから大臣賞をもらっても良いと思いますよ。」
もちろん、日建設計さんのブランド力を借りての結果です。 

 

表彰式では、国土交通大臣賞の大規模建築物に続いて2番目に犬塚社長が授賞しました。

受賞は、建築主、施工者、設計者、共同設計者がもらえます。
同一の場合には同じ受賞者名になるとのこと。
折角ですので相談して、施工者は犬塚社長、建築主は作って育ててきた市川会長、設計者 は設計事務所名と私の名前を書いてもらい、各々の賞状をもらいました。

表彰式後の作品報告会では2番目に私が登壇し、いつもの見学会と同じ話をしました。
途中でふと、手元のパソコンはフル画面で時計が無く、何分経ったのかわからなくなりました。ここで腕時計を見るわけにもいかないし・・。
余計なことは考えず、いつものまま。
降壇して歩いていたら会場の一番後ろに掛時計がありました。気が付いても見えませんでしたけど。
時間はピッタリでした。 

最後に。
作品の内容について、受賞された大手の方々のプレゼンパネルを拝見して感じたこと。
新しいパッシブ技術や新しい空調設備を開発されて将来の省エネ技術を見据えられ、また、消費エネルギーだけではなく生産から廃棄、ホールライフカーボンまでしっかり検討されており、私たちの現在の技術や開発力では到底及ぶものではありません。
私たちが取り組んできて、私たちにできることは、誰でも使える汎用技術を使い、パッシブデザインとアクティブ技術の相乗効果でエネルギー削減と快適性と追及し、誰にでも使えて快適に過ごせる省エネ建築物を地方都市に普及させること。
年代、男女を問わずちょっとしたことで誰でもできる省エネと生活環境向上を、建築物を通して社会に波及すること。

省エネ大賞、SDGs建築賞の受賞によりさらなる波及効果となるように活動を行い、
「心地いいZEB」を普及させながら、SDGsへの取り組みを推進して参ります。

Written by 設計部中村