脱炭素セミナー ZEB・地中熱のすすめ
令和7年6月3日、長野市で講演してきました。
常盤工業本社事務所は地中熱も使って、太陽光発電と差し引きでエネルギーをゼロにする『ZEB』で運用しています。
各賞受賞の影響もあり、この春からお声掛けいただく機会が増え、長野からもお声がかかりました。
長野県地中熱利用促進協議会が主催で、長野県環境部様と常盤工業中村が講師のセミナーでした。
現地での移動があるため車で余裕をもって出かけ、予定通り余裕をもって到着して善光寺へ。
おそばを食べてから参拝。雨でしたが外国の方を含めて観光の方々は多かったです。
セミナー会場のホテルに入り、素敵な会場でした。
参加者は100名を超えているとのこと。
持ち時間は1時間+質疑応答15分程度の予定でしたので、いつもより少々長めです。
事前確認では脱線しないで45分でしたので、少し余裕を持って話ができます。
セミナーが始まりましたが、前の講師が15分早く終わってしまい、持ち時間は1時間半に増えました。
余分な話をする時間が増えましたので、冒頭は「長野」についての想いから。
私は、年間20~30日は長野にいます。
スキーと登山では、いずれも天気、気候条件により行動が左右され、長野の天気予報を見ることが多いです。
長野でも地域によって大きく気候条件が異なり、
その気候条件から有効な自然エネルギーを見つけて建物の計画に活かします。
浜松の気候条件は・・・・・。
そんな話など、余分な事を含めて話すことはいくらでもあるので、定刻に終了しました。
その次は懇親会ですが、会場を出る前に名刺交換の列ができていました。
普段は並ぶ方ですが、今回は並んで頂いている、なかなかない経験でした。
懇親会でも、普段は座らないVIP席で、県議や県の部長様などと同席で、
飲み物は机の上にたくさん並び、省エネ、地中熱をたくさんの方と情報交換した2時間でした。この長野でのセミナーには、省エネ大賞やカーボンニュートラル賞で共同応募者だった方々もわざわざ聞きに来てくれており、
近くのお店で先に飲みながら待っていてくれていました。
計画段階から長くお付き合いさせて頂き、データー分析など今日まで一緒に常盤工業の社屋を育てて頂いた皆さんと、
過去の苦労話や、ここでも新しい技術や製品の話で熱く語り、講演も含めると6時間以上省エネのことを語った一日でした。
翌日は長野市内で地中熱を活用しているZEB建築物の視察。
今回窓口になって頂いた(株)角藤様の中央事務所。
ボアホールとUチューブによる地中熱を利用され、
設計値以上にエネルギーが削減できていました。
常盤工業よりも築年度が新しい分、新しい技術が採用されており、
ポンプの消費電力や送水温度なども見せて頂くことができました。
最後の視察は、飯綱高原の森の駅 Daizahoushi。
標高は1000mを超え、冬は寒いであろう施設で、
地中熱を利用していると共に、自社でも採用している輻射熱ルーバーが設置されています。
自然エネルギーを使用する省エネ建築物の技術交換ができた2日間でした。
今後も、常盤工業の省エネ建築物普及活動を進めて参ります。
Written by 設計部中村