熊本講演②
6月12日、2日目前半、「PSオランジュリ」
今回の講演会場は、ピーエス工業さんの熊本ショールーム、「PSオランジュリ」。
1919年に第一銀行熊本支店として建てられた建物を、ピーエス工業さんが2001年にリノベーションされました。

現代とは気候が異なるものの、夏は暑かったと思われる熊本でも空調設備がない時代でも、快適に過ごせるように作られたと思います。
リノベーションにより快適性は向上していますが、窓や空気の流れなど、パッシブの作り方は常盤工業本社と共通することがあり、パッシブ設計の原点はこの時代から考えられていました。
リノベーション後の空調設備は放射熱空調や調湿などにより南の気候に対して室内空間を快適にする研究施設として、多様な設備機器や制御機器が設置され、館内には数えきれない数の測定機器が設置されています。
常盤工業本社では運用後に測定機器を設置して分析、運用のご提案を頂いたのはピーエス工業さんであり、常盤工業の運用改善の原点は「PSオランジュリ」でした。

午後はピーエス工業社長 平山武久様と2時間ほど熱く語りました。
除湿型放射冷暖房器(輻射熱ルーバー)開発の原点から現在に至る経緯、
北海道から熊本まで全国各地に体感型ショールームを置く理由など。
常盤工業本社の事務所部分の空調は、天井のエアコンをほとんど使用しないで自然エネルギー系統(除湿型放射冷暖房器)だけで運用して『ZEB』で運用できています。
このPSオランジュリは、エアコンは無く、断熱も無く、熊本で、常盤工業よりやや多い能力だけで運用されています。
通常考えられない空調能力で心地いい室内環境です。
吹き抜けの2階も暑くありません。
PSオランジュリも常盤工業本社もなぜ成り立つのか。
私からはそのあとの講演で設計の考え方や実績を熱く語り、そのメカニズムは翌日のセミナーで見えないものが見えてきます。
2日目後半・3日目へ続く

Written by 設計部中村